悠翔会在宅クリニック新橋(医療法人社団 悠翔会)
- 港区
- 中央区
- 24h対応
- 夜間往診
- 緊急医師対応
- 入院先確保
- 訪看連携
- 他機関連携
- 訪問調剤連携
- 訪問歯科連携
- 栄養指導
- 生活保護対応
- 緩和ケア
- 他職種連携
- 医療アドバイス
- 随時連絡可
悠翔会在宅クリニック新橋 インタビュー
本クリニックの大事にしている事とエピソード
先生の大事にしていること
Q.在宅医療で大事にされていることを教えてください。
A.わかりやすい説明はもちろんの事、患者様のご意向を尊重するように心がけています。もちろんご家族様の中には在宅療養より病院の入院を検討するべきという声もでますが、まずは、本人・配偶者様のご意向をしっかり把握し、在宅療養で対応可能な事をしっかりお伝えします。そうすることで、安心した在宅生活を送っていけると考えています。また、介護環境などにも考慮し、その時々で、複数の選択肢から、ニーズに合ったものを選択できるように、しっかり時間を取ってヒヤリングをします。
患者さんとのエピソード
Q.患者さんとのエピソードを教えてください。
A.2名の患者様の事をお話します。 1人目は直腸癌末期の70代女性です。自身が罹患したことを納得していなかったためか、医療機関への受診を拒否し、ケアマネージャーさんが困り果てて私の所へ依頼に来られました。よく聞けば、入院生活の不満もあり、度々病院を抜け出している方でした。医療不信が強く、西洋医学を否定されていたので、処方した薬を使用してもらうまで少し時間がかかりました。薬の効果を実感した後は、穏やかに日常生活を過ごされました。「また、来週に伺います。」と言葉を交わしたのが最後です。住み慣れた家で、ご主人と大好きな猫たちに看取られて旅立たれました。 2人目は、50代の前後の女性です。卵巣癌末期の方でした。この方もケースは違いますが、医師、緩和ケア看護師とコミュニケーションを取ることを拒否されておりました。私も、なかなかコミュニケーションが取れず、「一方通行だな」と感じておりました。24時間の点滴と腹水のコントロールを続けていくうちに一度だけ、目に涙を浮かべられたことがありました。その日を境に、少しずつ自分の気持ちを話してくださるようになりました。 具体的に何が良かったのかと、明確には出来ませんが、医師として患者様に寄り添えた事例として印象深い患者様でした。
コミュニケーションで大事にしていること
Q.患者さんとコミュニケーションしていくことで大事にしていることをお聞かせください。
A.患者様との距離感を大切にしております。訪問したからといって、すぐに患者様が心を開いてくれるとは限りません。様子をみて、お疲れのようでしたら、無理にコミュニケーションを取ることはしないようにしています。 その代わり、その時は、家族の方に「変わったことや不安なこと」「疲れている事や困った事」を聞くようにしています。もちろん、診察には直接関係ない話もします。意外とそういう話から「不安ではないけど、聞いてみたかった」などとお話して下さることもあります。訪問診療での医師の対応が病院と違い戸惑われる方もおりますが、わかりやすい説明を心がけています。お気軽にご相談下さい。
これからのクリニックの方向性と皆様へのメッセージ
これから目指す先
Q.どんな在宅医療を目指していらっしゃいますか?
A.「家で最期を迎えたい」という方には、在宅看取りをすすめていきたいと思っています。 とはいえ、ご家族様が介護疲労で在宅療養が困難となるケースもあるため、レスパイト入院(介護休暇)なども提案する事もあります。その時々で複数の選択肢があれば、安心ではないでしょうか。そのために緩和ケア病棟と同じ対応ができるよう地域とのつながりを重視し、体制を整えていきたいと思っております。
みなさんへのメッセージ
Q.最後に皆様へのメッセージをお願いします。
A.様々な患者様を看取ってきましたが、1つとして同じケースはありません。その患者様にあった在宅療養を提供し、ご家族様も安心して過ごせるように診療を行います。時には、その患者様専用のノートを作成し、他の医療・介護従事者と情報共有することもあります。なぜなら、患者様により良い医療を提供するには、連携が不可欠だからです。また、残されるご家族様も、お看取りの後のご状況は様々です。「頑張った」という方もいれば、「さみしい」という方もいらっしゃいます。残されたご家族様も不安なく迎えられるように、地域とのつながり重視しています。在宅医療にてご不安なことがございましたら、お気軽にご連絡ください。
ご依頼の流れ
まずは在宅医療相談センター050-5577-7279にお電話ください。担当オペレーターがお客様の情報をお伺いいたします。その後、「いしくる」の登録クリニックよりご連絡がございます。