在宅の看取りとは?
厚生労働省の調査によれば、予後が限られている場合、住み慣れた自分の家で過ごしたい、と考えている人が約80%にのぼりますが、実際には80%以上の方が病院で亡くなられています。その要因の多くは「自宅での医療や介護の体制に対する不安」で、病気そのものの具合が悪くて自宅で過ごせないという方はわずかでした。家族の負担を懸念する声、そして往診医の確保、急変時の対応、入院先の確保など医療面の不安等も自宅での看取りの大きな壁となっているようです。ご家族の負担を軽減するためには、外部の支援が必要不可欠で、自宅での看取り実績数などを事前に確認することで、安心して任さられる在宅医療クリニックを選択するとよいでしょう。今後は慢性期の入院日数制限の影響もあり、在宅で看取りを迎える方が増加すると言われています。戦前の日本では自宅で亡くなる方が大半でした。そうした時代がまたやってくるのかも知れません。